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有川浩著「ストーリー・セラー」 [書籍紹介]

おはようございます。

本日もご来訪下さり、誠にありがとうございます。

私こと不肖讃岐人、昨日、各地で豪雨の被害があったとの報道に、異常気象もここまでひどくなったかとの思いを強くしました。関東周辺では、積乱雲が強く発達し非常に強い雨を降らせたときに、排水が追い付かなくなり冠水することが多くなってきました。雨に強い都市づくりでも良いのですが、都市に人が集中しすぎ、川や地面をコンクリートで固めたことも被害を大きくしているように思うので、分散して暮らせるような仕組みを考え、実行する時期に来ているのかもしれません。

昨日のニュースで「小池新都知事初登庁」と報じられていました。一地方自治体の長の動静がこれだけ大きく扱われるのだから、東京は大したものです。議会の各会派をあいさつして回ったとのことですが、自由民主党の議員の皆さんの対応が、一言でいうと「大人ではない」と感じました。私は小池新知事の言動を全て良いとは思っていませんし、報道されている範囲だけでの判断でありますが、知事に対する対応を見ていると、この議員たちでは小池知事に太刀打ちできないように思い、また、こういう品性しか持ち合わせていない人の集団に、国政からなにから任せていて大丈夫なのかと思いました。

さて、不愉快な前置きはこれくらいにして、本題です。

今更ながら有川浩さんの本を読みました。「ストーリー・セラー」です。

ストーリーセラー.jpg


・・・、あくまでも感じたままの感想なので気を悪くする方がいらっしゃるかもしれませんが、一言で言うと、「人気のラーメン屋」のような本と思いました。

「人気のラーメン屋」は、だいたいが味付けが濃いです。はじめて食べると、味の洪水に驚き、美味しく感じますが、毎日食べるのはちょっと・・・、と私は感じます。

どうも私には合わなかったようです。実に遺憾です。

私、正直に申し上げると、「現実を模擬していますが、わかりやすい虚構をいれています。」という仕掛けが施された物語が苦手なんですね。それが物語の核になっていたら、もうだめです。

最近、突拍子もないことから物語を語り始める作家の作品がよく売れているように思います。虚構をうまく構築するのも文筆家の技術なんでしょうが、現実のようなことを淡々と表現することも、作家の腕の見せ所だと思います。

たまたま手に取った作品が肌に合わなかっただけかもしれませんので、また別の作品も読んでみないといけないとは思いました。

それでは、これにて失礼します。

しまじろう じしんのときの おやくそく [書籍紹介]

おはようございます。

本日もご来訪くださり、誠にありがとうございます。

先日放送された「しまじろうのわお!」は、平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生日翌日だったので、「じしんのときの おやくそく」が知育パートで放送されていました。

「こどもちゃれんじ」25周年記念事業のひとつとして出版された「じしんのときの おやくそく」という絵本と同じ内容で、地震の時にどのようにして身を守るのかをこどもたちに伝えるお話です。

これがその絵本です。

じしんのときの おやくそく.jpg


このように、頭部を守るための防護姿勢の取り方や、地震の際の心得、物が散らばっている場所での歩き方を「あおにんじゃ」という言葉で、わかりやすく表現していました。

じしんのときのおやくそく(その2).jpg


「あ」は「頭を隠す」
「お」は「お口にチャック」
「にんじゃ」は「にんじゃ歩き」です。

この「あおにんじゃ」と「お迎えに行くまで待っている」ことが、しまじろう君とお母さんの、地震の時のお約束です。絵本では、しまじろう君たちがこのお約束を守って、お母さんたちがお迎えに来るまで頑張る姿が描かれていて、お話を通して、幼稚園や保育園にいる時に地震に遭遇してから、帰宅開始まで必要な、身を守るための最低限の知識が身につけられるようになっていました。

東日本大震災では、おおぜいのこどもが犠牲になりました。地震などの災害はいつ起きるかわかりません。こどもたちが自分の身を守るための知識を持つことは、地震やその後に起きる津波や火災などから逃れるためにも必要だと思います。そのためのてだてとして、こういう絵本などを用いるのも、有効なのではないでしょうか。

しかしながらこの絵本、以前はベネッセの通信販売で扱っていたのですが、誠に残念なことに今は在庫なしの欠品です。再版の予定もないようです。

たぶん、同じような内容の絵本や読み物はほかにもあると思いますので、図書館などで探してみられると良いかと思います。

今回紹介した絵本の内容は、「しまじろうのわお!」でも放送されていますので、お住まいの地域で、まだ「しまじろうのわお!」の「えいがを みよう!」の回が放送されていないなら、ぜひその回をご覧になってみてください。全国どこでも見られる、衛星放送での放送(BS11)は3月21日(月)の18時からの予定です。

最後に、おわびとお願いです。

ただいま皆様のブログを訪問できたりできなかったりしております。訪問できる時に読ませていただきますので、よろしくお願いします。その際、まとめて読めた記事それぞれにniceをつけることがございます。その際は履歴が複数残りますのでご了承ください。

それでは!!

しまじろうのわお(2016年3月12日).jpg


しまじろうのわお(2016年3月12日)その2.jpg

ニキとヨーコ [書籍紹介]

おはようございます。

本日もご来訪ありがとうございます。

私こと不肖讃岐人の住む地域では、夜もよく晴れていて風も無かったため、今朝はとても冷え込んでいます。

さて、今回はいつもとは趣向を変えて書籍の紹介です。

ニキとヨーコ.jpg


黒岩有希(くろいわ ゆき)著「ニキとヨーコ 下町の女将からニキ・ド・サンファルのコレクターへ」(NHK出版 2015年)です。

本書は「ニキ美術館」(栃木県那須町(現在は閉館))の設立者のヨーコ増田静江(よーこ ますだ しずえ:1931(昭和6)~2009(平成21))の伝記です。

ニキ・ド・サンファル(1930~2002)とは、フランスの現代芸術家で、「射撃絵画」、「魔女」や「ドラゴン」をモチーフにした作品、「ナナ」シリーズなどが有名です。特に日本の遮光器土偶をカラフルにしたような「ナナ」シリーズは当時の女性解放運動の盛り上がりとの関連もあり、ニキを象徴する作品と位置付けられているそうです。

この伝記によれば、ヨーコ増田静江は芸術とは無縁の生活を送っていましたが、偶然ニキの作品と出会い、熱烈なファンになり、公私の枠を超えた友情を育み、やがてニキの美術館まで建ててしまったそうです。事実だけを抜き出すと簡単ですが、そこに至る過程は波乱に富み、私、目が離せず本書を一気に読んでしまいました。

著者の黒岩さんはイラストレーターで、ヨーコ増田静江の息子さんの奥さんでもあり、ヨーコ増田静江の死後は「ニキ美術館」の館長をされていたそうです。この伝記、もとは「ニキ美術館」のホームページ上に連載されていたものを、作者の黒岩さんが加筆し出版したものであります。

ここで私、黒岩さんのことを「イラストレーター」、「ヨーコ増田静江の息子さんの奥さん」、「ニキ美術館の館長」と紹介しました。では本当の黒岩さんはどこにいるのでしょう?

このように、人間はたいていの場合、何か外的な基準に基づいて規定されてしまっています。それは男であるとか女であるとか、大人であるとかこどもであるとか、白人であるとか黒人であるとか東洋人であるとか、誰々の娘だとか誰々の妻だとか、誰々の父だとか、そういった諸々の何かです。

そして、単に規定されるだけではなく「外的な何か」は生き方を支配します。その中で本来の輝きを失い、人は自分ではない何かを演じ続ける息苦しさの中に埋没してしまうのでしょう。

この本は、そのような中で傷つき、闘った二人の魂が出会い、響きあい、やがて全てが一つの世界、それはニキが生涯をかけた「タロット・ガーデン」にも通じるところでありますが、まさにタロットの「世界」のような調和と喜びに満ちた世界へと至る道程の物語であるように思いました。

ニキと出会い「増田(黒岩)静江」という名を使うことをやめ「二樹洋子(ニキ・ヨーコ)」または「ヨーコ増田静江」と名乗るようになったことや、ヨーコの夫の増田通二(ますだ つうじ:1926(大正15)年~2007(平成19)年、パルコ元会長)のデザインした「ニキ美術館」の内装のエピソードが、それを象徴しているように思えました。

私の拙い説明では分かりにくいと思いますので、興味を持たれた方は、ぜひ手に取って読んでみて下さい。

あと、すでに皆さんご存知でしょうが、閉館したニキ美術館のコレクションと世界中にあるニキ作品とを集めた特別展「ニキ・ド・サンファル展」が東京の国立新美術館で12月14日まで開催されています。今後しばらくは、国内でこのように大規模にニキの作品を集めた展覧会は行われないと思いますので、こちらもあわせてご覧いただければと思います。

最後におわびとお願いです。近頃は皆様のブログを訪問できたりできなかったりしております。訪問できる時に読ませていただきますので、よろしくお願いします。その際、まとめて読めた記事それぞれにniceをつけることがございます。その際は履歴が複数残りますのでご了承ください。

それでは!!

~外部リンク~
ニキ美術館
http://niki-museum.jp/contents/

国立新美術館
http://www.nact.jp/

キラキラネームの大研究 [書籍紹介]

おはようございます。

ご来訪ありがとうございます。三連休、終わってしまいましたね。私は土日休でしたが、皆さまは秋の行楽など楽しまれましたでしょうか?

ところで、今日は2年前にアンパンマンの作者、やなせたかしさんが亡くなった日なんだそうです。

私こと不肖讃岐人の中では、アンパンマンは、こどもにはしまじろうと並ぶ人気があるという認識であります。「しまじろうとアンパンマンを比べるなど」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、こどもたちは正直なものです。アンパンマンもしまじろうも好き、というお子さんも多いかと思います。もちろん、一方が好き、とか、両方好きではない、もありだと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。今日はいつもと趣向を変えて、書籍紹介です。いちおう、この「讃岐人日記」には「書籍紹介」なるカテゴリーもありまして、まれに、読んだ本の所感をだらだらと述べることがあります。

で、今日ご紹介するのは「キラキラネームの大研究」(新潮新書618)という本です。新潮社から2015年(平成27年)の5月に出版され、著者は伊東ひとみ(いとう ひとみ)さんという方です。

キラキラネームの大研究.jpg


内容は、著者が「キラキラネーム」あるいは「DQNネーム」と一般に称される、最近の日本人の命名について、古くは「古事記」や「日本書紀」の編まれた時代から、近代・現代に至るまでの各種の資料(史料)を駆使し、「キラキラネーム」に対する「違和感」の正体を探る、というものでした。

「キラキラネーム」あるいは「DQNネーム」と称される名前については、インターネット上では概ね批判的な取り扱いがなされ、時には命名を行った人物(大抵はお父さん、お母さん)に対する人格否定的な批判もなされることがあるように思います。

伊東さんは、キラキラネームに「違和感」を抱きつつも、その立ち位置は概ね中立的で、危機感をあおったり、批判を加えたりすることもなく、一方で無条件で受け入れるということもなく、「なぜ、両親ともに普通の社会生活を営む家庭で、このような名づけが行われるのか。」という疑問に向き合い、現代日本語形成の歴史的な経緯を踏まえつつ論を展開されていました。

そこで著者が導き出した結論は、私なりに乱暴にまとめると、現在の命名の根底にあるものは、日本人が長い時間をかけて日本語に取り入れてきた漢語的伝統の断絶にあり、「日本語が危ない」のではなく、すでに現代日本語は戦前期の教育体系、社会体系により維持されていた日本語とは異なるものになっていて「日本語はすでに変質している」というものでした。

では、誰が変質させたのか、それは一方では連合国軍総司令部であり、一方では日本人自身であります。明治維新は和魂洋才で乗り切った日本人も、第二次世界大戦の敗北で、和魂的な、日本語のいわゆる「伝統」を捨て去る決心をした、そのことが「漢字」を「感字」にしている、とのことでした。

著者が本書を通じて伝えたいメッセージは、「キラキラネーム」を通じて見えてきた現代日本語の問題、すなわち、今の日本人が過去の日本人が営々と築いてきた「日本語の伝統」を忘れ去り、日本語の変容を放置してしまっていることが、日本語の活力を失わせ、やがては日本語を薄っぺらな記号のようなものにしてしまうのではないか、という危惧であるようです。

それは、単に日本語という言語だけの問題ではなく、日本文化、文明に対する警鐘であるように思いました。

どうしても難しくなりがちな内容でしたが、章と章の間にはちょっとした息抜きのようなコラムもあり、疲れずに読める工夫がなされていました。

もし、興味を持たれたなら、ぜひご一読をお勧めいたします。

最後に、おわびとお願いです。
できるだけ、目を通して下さった皆さまのブログを訪問するようにしておりますが、遅れることがあります。また、その場合、読んでいなかった記事をまとめて読み、niceを読んだ分だけ複数つけることがございますことをご了承ください。

それでは!!

2015年10月13日0730 記事修正
2015年10月14日0450 記事修正

びじゅチューン!DVD BOOK [書籍紹介]

おはようございます。

今朝は、少し前に出版された本というかDVDというか、そういう書籍を紹介します。
タイトルにもある「びじゅチューン!DVD BOOK」です。

びじゅチューン!DVDBOOK.jpg

びじゅチューン!DVD BOOK


この本は、2年くらい前からNHK教育(Eテレ)で断続的に放送されている「びじゅチューン!」なる番組の一部をDVDに収録し、解説などを本にまとめ、DVDと本とをセットにしたものです。

作者は、井上涼(いのうえ りょう)さんという映像作家の方です。普段は「赤ずきんと健康」とか「マチルダ先輩」(連作)といった映像美術作品を創作されている方であり、プロジェクションマッピング(物体に映像を投影する表現技法)による作品も沢山発表されている人物であります。

内容は、古今東西の美術作品を独自に解釈し、印象的な歌唱に乗せたアニメーションによって紹介するというものです。

井上さんの解釈では、「風神雷神図屏風」は男性カップルの秘密のデートであり、「ビーナスの誕生」は、何だか謎めいた陰のある転校生の登校シーンになる、といった具合に、実に自在な目で作品を捉えていらっしゃいます。

びじゅチューン!(風神雷神図屏風デート).jpg

本の中身


私こと不肖讃岐人は美術に関する知見を一切有さないので、「歴史的に名の知られた美術作品」というものに接するとき、なんとなくこれまでにその筋の学識を有する方々の解釈、それは美術の解説書などにあるようなものですが、そういう美術館の図録や画集的な、ある意味正当な解釈に引っ張られて「こうでなければならない」という目で見てしまいがちでした。

でも、よくよく考えてみると、制作した本人がその制作意図を語らない限り、そこにあるのは「誰かの解釈」でしかないんですよね。(まあ、能楽やバレエなどの踊りの所作には歴史的に積み上げられてきた「意味」があるのと同様に、絵画や彫刻の表現にも歴史や文化に基づく意味が込められてはいるのでしょうが。)

そういったものを全てとりあえずナシにして、「誰かの解釈」を借りてくるのではなく、自分の好きなように美術作品を観る。一見すると、無教養で無作法な鑑賞法に思えますが、もしかすると、美術作品と一般に呼ばれるものは、本来はそのように見られるべきなのかもしれませんね。

そこから興味を持っていろいろと考えたり調べたり、教わったりすればよいわけで、はじめから「こうだ」と決めつけることが、自分の世界を狭めてしまうのかもしれません。

と、まあこういったことを「びじゅチューン!」を観て思いました。


最後にいくつか私が遺憾に思うことを書いておきます。

ひとつめは、「あしゅらコーラス」が入っていないことです。
「あ~しゅら、しゅら、しゅら、しゅら~」という歌詞が印象的な、記念すべき第1回放送なのに入っていません。私、これを放送時に観てから、夢中になって井上涼さんの作品を観まくりました。NHKのWebサイトで公開されている過去映像にもありません。どこかからクレームでもあったのでしょうか?

ふたつめは、各作品が放送時と異なり一部カットされていることです。
放送時は最初に井上涼さんのソロ歌唱、それから簡単な解説、次に男声コーラスグループ「ジョリー・ラジャーズ」も加わった歌唱、最後にクロージング、という構成でしたが、ソロ歌唱部分が全部カットされていました。

そういう点では少し残念なところはありますが、全体的に満足できる内容でした。
興味がある方は、ぜひ手に取ってご覧になって下さい。全国の書店やDVD取扱店にあると思います。

一部映像はNHK教育(Eテレ)のWebページで閲覧できます。
また、今は日曜の午後5時55分から新作が放送されていますので、お時間があればご覧になってみて下さい。

それでは!!

~リンク~
NHK教育 びじゅチューン!
http://www.nhk.or.jp/bijutsu/bijutune/

はしっこに、馬といる [書籍紹介]

おはようございます。
未明に東北地方では強い地震があったようですが、ここをご覧の皆さまは大事ございませんでしたか?

私こと讃岐人の住んでいる地域では、幸いにも体に感じるほどの揺れはありませんでした。
今回も未明という、大方の方がお休みの時間の地震でありました。不意に起きるから災害は恐ろしいですね。災害は起きない事に越したことはありませんが、万一のための準備は欠かさないようにしないといけないなぁ、と思いました。

さて、今日はいつもと趣向を変えて本の紹介です。

今日紹介するのは、「はしっこに、馬といる」という本です。

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副題に「ウマと話そうII」とあるとおり、以前、この日記で馬の言葉というタイトルで紹介した、「馬語手帖 ウマと話そう」の続編(と言ってよいのかな?)です。

沖縄県の与那国島にある、「カディブックス」というちいさな出版社の本で、著者は、カディブックスの代表である、河田桟(かわた さん)という方です。

内容は、河田さんと、河田さんが(ヒトの世界のルールでは)所有する与那国馬「カディ」との関わりから、ウマとヒトのちょうどよい関係について考察したものです。

こう書くと、「単なるエッセイ?」と思われるかもしれません。そういう部分はありますが、単なるエッセイではありません。

それでは、乗馬などに即応できそうな、ウマ飼いのハウツーが詰まった本のようなものか、というと、その面も全くないとは言いませんが、そういう本でもありません。

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なんと言いましょうか、単に私の筆力が無いために表現できないだけかもしれませんが、とにかく、空気のような、雰囲気のような、そう、自然体だとか、らしさってなんだろうなぁ、ということに関する気付きをもたらしてくれそうな本だと思いました。

この本の鍵となるところは、「ウマの言葉は、こころと体が常に一致している、一方でヒトは?」というところでしょうか。だからといって、ヒトを否定するわけではありません。ただ、筆者はいろいろな事があり、全てを受け入れた上で、今はウマのそばにいる、といった感じでしょうか。

そこが、「はしっこに、馬といる」というタイトルに現れているようです。

前作の「馬語手帖」は、どちらかというと「ウマのしぐさをどう解釈するか」という視点から書かれていました。そのため、著者自身も「第三者的な立場」で書けたようですし、読む側も第三者的に読むことができました。

本作は(さきほどは「エッセイではない」と書きましたが)第一人称的であり、多分、立ち止ったり、振り返ったりしながら書いたのだろうなぁ、と思えました。その分、私にとって共感できるところも強かったですし、ウマとヒトだけではなく、ヒトとヒト、自分と自分以外とのすべてのことについて、気づかされたように思いました。

強さも、弱さも、他者も、自己も、すべてを受け入れる。簡単なようで難しく、難しいようで簡単なのかもしれません。

はしっこにいる人にも、そうでない人にも、ともにお勧めできる本です。
いつもなら「興味があるなら手に取ってみてください。」と書いて〆ますが、この本に関しては、ぜひ手に取っていただきたいです。

なお、基本的に直接販売ですので、購入される場合はカディブックスにお申し込みください。
与那国島から送ってくれますので、ふつうの通信販売よりも気長に待つ必要があります。天候によってはさらに遅くなることもあるようです。私が申し込んだときは、お金を振り込んでから5日ほどで届きました。

カディブックス
http://kadibooks.com/home/

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このような封筒で届きます。


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タテ型のカバーの中に、横向きの本が入っています。

ばんえいカレンダー「繋ぐ鼓動」 [書籍紹介]

昨年の「瞳と砂」2013年カレンダーに続いて、今年も購入しました。

「太田宏昭作品集 ばんえい競馬「繋ぐ鼓動」2014カレンダー」

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今年も、私が憧れてやまないばんえい競馬の馬たちの写真が満載です。
可愛らしい子馬ちゃんやたくましい大人の重種馬のさまざまな表情をとらえた写真集となっていて、どの月も見とれてしまいました。

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東京や大阪のジュンク堂書店の一部やターフィーショップ(中央競馬のグッズ販売店)の一部などでは店頭販売があるようですが、出掛けるのが面倒なので、また、出版元の通信販売を利用しました。
以前の作品集(カレンダー)等も在庫があるものについては取り扱いがあるそうなので、買い逃した方や、初めて知って以前の作品集が欲しくなった方等、利用されてみてはいかがでしょうか。

株式会社賢工製版
http://www.ken-ko.jp/

ウマのこころ [書籍紹介]

日記の代わりにと書き始めたはずなのに、更新が満足にできない讃岐人です。

最近の毎日は、6時ごろに家を出て出勤→お仕事→残業→帰宅は22時頃→バタンキューの繰り返しです。まあ、一市井人である讃岐人の日常はこれまでとして、興味深く見たWebサイトを紹介します。

「馬の心」
http://www.uma-no-kokoro.org/


作った方は、日本中央競馬会の獣医師の方だそうで、頓軌奉典(ドン・キホーテ)と名乗っていらっしゃいます。この方がかつて上梓された著書の中身をほぼそのままの形で載せているとのことです。

私としては、一番最後の幸早号のお話が実に素晴らしいと思いました。

かけあしでの紹介となりましたが、ぜひ御覧いただきたいと思います。

小さなウマ飼いになる [書籍紹介]

 今日紹介するのは、「小さなウマ飼いになる」という、普通の家庭ではなかなか飼えそうにない「ウマ」の飼い方を懇切丁寧に書いた本です。

小さなウマ飼いになる(表紙).jpg


 ウマといっても、この本で対象にしているのは、ポニーやミニチュアホースといった小型のウマです。日本在来馬も世界的にはポニーに区分されるので、対象に入っています。

 それにしても、普通より少し広い庭がある位のご家庭でもミニチュアホースを飼うことが可能なのですね。本書によると、ミニチュアホースは、約2畳以上の広さの小屋と、10坪程度以上の運動場を設けることが出来れば飼育可能とのことです。

 もっとも、それ以外にも気をつけなければならない事が多いようで、例えば、ミニチュアホースは疝痛(せんつう)(主に消化器の異常により引き起こされる腹痛、重篤な場合、死に至ることもある。)を起こしやすいため、獣医のサポートを得られるよう準備するとともに、指導を得てある程度の応急処置ができなければならない、という様なこともあるようです。

 そういったことを、実際にウマを飼っている方へのインタビューや、豊富な解説で分かりやすくひもといてくれています。単なる憧れだけでは飼えないという厳しさを伝えつつも、親切に手順を踏まえて、ウマを飼うために乗り越えなければならないハードルを教えてくれるので、ウマを本当に飼いたい方から、飼うまでは考えないが、ウマについて知りたい、という方までの、幅広いニーズに応える内容になっています。

 難しく考えず、かわいいウマたちの写真やイラストも豊富なので、眺めているだけでも飽きません。

 興味がある方は、ぜひ手にとってご覧になって下さい。

小さなウマ飼いになる(背表紙).jpg


 「小さなウマ飼いになる」 小さなウマ好き編集部 編 誠文堂新光社 2010年

 誠文堂新光社
 http://www.seibundo-shinkosha.net/

ばんえいカレンダー「瞳と砂」 [書籍紹介]

 年の瀬も迫っているというのに、またカレンダーの紹介です。

 「太田宏昭作品集 ばんえい競馬 「瞳と砂」2013 CALENDAR」です。

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 北海道で行われているばんえい競馬の馬は、北海道以外ではまず見られない、体重1トンにもなるという重種馬です。この馬たちを撮影した写真が月ごとに楽しめる上に、さらに売り上げの一部がばんえい競馬の維持のために寄付されるというカレンダーです。

瞳と砂2.jpg


 私は「大きな馬」はぜひ見てみたいです。私はテレビでしか見たことがないのですが、人と一緒に並んでいると、き甲(馬の首の付け根付近にある、少し盛り上がったところ)に人間の頭が届かないくらい大きいので、そういう大きい馬を操る牧場の方、厩務員の方、騎手や調教師の方はまさにプロフェッショナルといえるのではないでしょうか。
 以前、装蹄師の方から聞いた話では、普通はこういった大きな馬の装蹄作業には、専用の装蹄場を用意して馬の足を固定して行うのですが、たまたまそういった設備のない牧場で作業をしたときは、人力で馬の足を支えなければならず、馬の体重で腰を痛めたとのことでした。単純計算で、1本250キロですから、それは人間には耐えきれないでしょう。

 さて、このカレンダーですが、方々を探しても人気が高いのか、どこも売り切れていまして、でも灯台もと暗しとはこのことでしょうか、制作した印刷会社の直販サイトで扱っていました。

 興味がある方は、その印刷会社のWebページを見てみて下さい。

 株式会社賢工製版
 http://www.ken-ko.jp/

 残念ながら、年内の発送は終了しており、1月7日から再開だそうです。
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